ワキガの人がなりやすい自臭症ってどんな病気？

今、あの人私のことクサイと思ってるかも・・・
私がクサイから、鼻をおさえたのかも・・・
あの人達、私がクサイってコソコソ話してるのかも・・・

このような不安をいつも感じている人は、自臭症（自己臭症）の可能性があります。

自臭症とは、「周りからクサイ」と思われていると、思い込む病気です。

対人恐怖症の一種で、心の病といわれています。

対人恐怖症とは・・・容姿や言動など、自分のある特徴が「他人を不快にさせているかもしれない」と思い込み、そのために人と会うことを恐れてしまうことです。

では、どのような原因で自臭症になるのか、また、どのような治療法があるのかみていきましょう。

自臭症の人の大半は、本当はにおっていません

自臭症は、潔癖症や神経質な人、普段からニオイに敏感な人がなりやすい病気です。

また、過去に体臭のことで嫌な経験をしたことがある人は、本当はにおっていないのに、におっていると勘違いして、自分の体臭を過剰に気にしてしまいます。

そうすると、人がコソコソ話しているのを見たり、鼻をおさえたり、窓を開けたり・・・という何気ない人の行動が、全て自分のニオイのせいだと勘違いをしてしまいます。

要するに、自臭症に悩んでいる人の大半は、本当はにおっておらず、におっていると錯覚する「幻臭」の人が多いんです。

自臭症になりやすい人の中に、ワキガ体質の人がいます。

ワキガ体質の人は、「今におっていないかなぁ」っと気にし過ぎてしまう傾向があります。

デオドラント商品でケアをしていても不安に感じ、何気ない人の行動が気になってしまいます。

私もワキガなので、いつも人の行動を気にしていましたが、自臭症っという病気があることを知らなかったので、自分も知らない間に軽度の自臭症だったんだと、後からわかりました。

実際、自分でも気づかないうちに、自臭症になっている人は多いんです。

ワキガの人の自臭症が重症化すると、ワキガの治療や手術をしても、まだニオイが残っていると感じ、何度も病院に通うという症状が出る人がいます。
（ワキガ手術をしたからといって、完全にアポクリン腺を取り除くことは難しいので、ニオイが残っていることはあります。）

また、これはワキガの人に限りませんが、
「体のニオイを全てなくしてください」
っとお願いする人もいます。

現実的に考えると、人は生きている以上、汗のニオイ、口のニオイ、頭のニオイ・・・
様々なニオイを誰もが持っており、それをなくすことは無理という判断ができます。

しかし、自臭症が重症化すると、どんなニオイも許すことができず、正常な判断ができないようになってしまうのです。

軽度の人あれば、周りの人の反応は気になりますが、学校や仕事などに行くことができます。

しかし、重度になると外に出ることが怖くなり、電車やバス、エレベーターなどで人と接近することを恐れ、家に引きこもってしまうようになります。

すると今度はうつ病や統合失調症になる危険性もあり、最悪の場合、自殺を図るケースもあるので、そうなる前にきちんと専門の医師に相談する必要があります。

自臭症になりやすい人はとても繊細で、こんなことを言うと迷惑になるとか、嫌な気分にさせてしまうとか、考えている人が多いのです。

なので、誰にも相談せず一人で悩んでいる人が多いのですが、まずはあなたが信頼できる人に、本当にニオイがあるのか確認をしてもらいましょう。

あなたが信頼できる人であれば、正確な判断をしてくれるでしょう。
そこで「におわないよ」っと言う言葉をもらえれば不安が減り、心の治療に進むことができます。

もし、ニオイがある場合は、皮膚科や形成外科、美容外科で適切な治療をしてもらうこともできるし、デオドラント商品でニオイを抑えることもできます。

どちらにせよ、前に進むことができます。

自臭症は心の病なので、精神科、心療内科での治療が必要になります。
治療内容としては、自分がクサイという思い込みや、人と接する時の不安感などを、少しずつ解消してくれるものです。

自臭症を治すためには、病院に通い続け、精神面のケアをすることが大切になります。

もし、「自分も自臭症かも？」っと思った方は、まずニオイチェックをしてみましょう。

私もワキガで、いつもニオイのことを気にしていましたが、旦那に打ち明けた時、「全然知らなったよ」っと言われました。
「気を遣ってる？」っとも思いましたが、自分が感じているほど、人は気にしていないということもあるようです(*´∀｀*)

ワキガであったとしても、きちんと対策をすることで、人に気づかれることなく、人の目を気にすることなく、生活をすることができます。

まずは勇気を出して、あなたが信頼できる人に相談をしてみましょう。