kurozumi

「あーヒマだから脇毛でも抜こっかなぁ~」

ここだけの話、家で時間がある時、テレビを見ながら脇毛を抜いたことありませんか。
(私はあります・・・。)

でもそれって危険なんです!
間違った脇毛処理が「黒ずみ」の原因を作ってしまいます。
脇毛がなくなっても、脇が黒ずんでいたら台無しですよね。

なぜ、脇毛を抜くことが黒ずみの原因になるのか、一緒にみていきましょう。

脇野悩子

私は長年、脇毛処理を毛抜きとカミソリ両方使ってきたから、毛穴のブツブツと皮膚自体が黒ずんでたの。
毛抜きで抜くのって、根本からスッキリ抜けるし、なんだか楽しくて癖になるのよね(笑)

黒ずみの原因その1 色素沈着

黒ずみになる原因の1つは、メラニン色素による色素沈着です。

メラニン色素とは、皮膚の中にあるメラノサイトという細胞が、紫外線や何らかの刺激から肌を守るために、作られる物質のことです。

メラニン色素といえば、紫外線による日焼けを想像する人が多いですよね。
では、なぜ日焼けをしない脇の下が色素沈着を起こすのかというと、それは脇毛の自己処理の仕方に問題があったんです。

そもそもメラニン色素は、シミや日焼けの原因とされ、悪い印象を持たれるのですが、実は紫外線や何らかの刺激を感じると、メラノサイトがメラニン色素を生成して肌を守ろうとしているんです。
メラニン色素とは、私達の肌を守ってくれる防御役だったんです。

しかし、そのメラニン色素がターンオーバー(新陳代謝)で排出しきれず残ってしまうと、黒ずみになってしまいます。
なので、メラニン色素が悪者のように思われているんです。

でも、メラニン色素は悪者ではなく、毛抜きやカミソリで傷つけられた肌はターンオーバーができなくなっているんです。
間違った自己処理を続けていると、肌の機能が低下し、上手くターンオーバーができなくなってしまいます。
そして排出されなかったメラニン色素が部分的に沈着してしまい(色素沈着)、黒ずみになってしまうのです。

毛抜き・脱毛剤による処理

毛抜きや脱毛剤で毛を抜くと、毛穴にも炎症が生じます。
毛抜きを使ったり、肌に貼ったワックスや強力な粘着テープをはがすことで、毛根から抜き去ることができるのですが、表皮は傷つけられます。

ムダ毛処理後の肌はバリア機能が低下し、肌の炎症や乾燥のほか、傷ついた毛穴から細菌が侵入することがあります。

また、毛抜きや脱毛剤で毛を抜くと、皮膚やかさぶたが毛穴を覆い、毛が皮膚の中で伸びてしまう埋没毛が起こる場合もあります。


埋没毛(まいぼつもう)とは・・・
毛を抜いたり剃ったりして皮膚を傷つけてしまうと、皮膚は怪我をしたと勘違いをしてしまい、肌を守ろうとかさぶたを作って角質を厚くします。
そこに毛が生え、埋もれている状態のことです。

埋没毛を無理に抜こうとすると、皮膚を傷つけてしまうので、絶対にやめましょう。

また、1つの毛穴から2~3本毛が生えているのを見たことはありませんか。

毛抜きや脱毛剤を使用していると、毛根が傷つけられて割れてしまい、1つの毛穴から何本も毛が生えてくるという事態になってしまうんです。
その上、1つ1つの毛穴が鶏皮のようにブツブツになり、黒ずんでしまうという負のスパイラルを招いてしまうんです。

カミソリやシェーバーによる処理

カミソリやシェーバーで剃る場合も同様に、表皮を傷つけています。
カミソリやシェーバーで剃るというのは、皮膚の角質層をそぎ落としながら毛を剃っているんです。
1番多い自己処理方法と思いますが、間違った方法で使用し続けていると、黒ずみの原因になってしまいます。

肌に湿疹や赤みなどの症状がある時や、生理中で肌が敏感になっている時は控えておきましょう。

お風呂で気をつけること

色素沈着の原因として、衣服の擦れや、タオル・スポンジで強くこすったりすることが、刺激になっている場合もあります。
肌は刺激を感じると、メラニン色素を生成し、刺激から肌を守ろうとします。
なので、お風呂で洗う時は、強くこすらず、やさしく泡を滑らせるようにして洗いましょう。

また、アトピー体質の人や敏感肌の人は、顔の洗顔と同じように石鹸をよく泡立て、で撫でるようにやさしく洗えば、角層を傷つけず、皮脂を過剰にとることもないので、乾燥を防ぐことができます。
そして、刺激を感じることがないので、メラニン色素も作られず、色素沈着を起こすこともないんです。
タオルやスポンジは、繊維で肌を傷つけてしまうので、なるべく使わないようにしましょう。

黒ずみの原因その2 皮脂や古い角質汚れなどの詰まり

脇の黒ずみやにおいを気にするあまり、色んな制汗剤やスキンケア用品を使用し、脇への刺激を与えていませんか。

脇の皮膚は薄くデリケートな部分です。
刺激を与えすぎると、色素沈着を起こすうえ、皮脂や古い角質汚れなどが、詰まる原因になります。

脇の下にはたくさんの汗腺が集まっているので、体の中でもっとも汗をかきやすく、皮脂の分泌が多い部分です。
汗をかいたまま放っておくと、蒸れて雑菌が繁殖したり、皮脂や汚れが溜まって、毛穴がつまり、黒ずみになることがあります。