ワキガは病気ではなく、体質です。
なので、残念ながら何かを食べたり生活習慣を変えたからといって、完治するものではありません、、、
だからといって、対処の仕方がない訳ではないので安心してください!
ワキガと食生活は大きなかかわりをもっているので、食べ物に気をつけると、ワキガのニオイを抑えることができます。
例えば、動物性脂肪がたっぷりと含まれている肉類や乳製品をたくさん食べていると、ワキガの原因であるアポクリン腺の活動は活発になり、汗とニオイは強くなります。
逆にニオイを改善する「抗酸化作用」のある食べ物を食べると、ワキガが悪化するのを抑えることができます。
中でももっとも効果のある食べ物は、「梅干し」です。
ここでは梅干しにどのような効果があるのか、また、他にはどのような食べ物に「抗酸化作用」があるのかをまとめたので、ぜひ参考にしてくださいね。
「大切なイベントやデートの前にだけ食べる」
っという短期的効果も期待できるので、どうしてもニオイを抑えたい時は試してみてください!
体が「酸性」に傾くと、ワキガのニオイが強くなります
私たち人間の体は、場所によってpH(酸性・アルカリ性の度合いを表す数値)が異なります。
例えば胃液は強酸性、お肌は弱酸性です。
お肌のpHは年齢によって変化しますが、「弱酸性の洗顔やローションがお肌にいい」っといわれているは、元々お肌は弱酸性なので、同じpHだと刺激がなくお肌にやさしいという意味からそのようにいわれています。
次に体の中、つまり血液は「弱アルカリ性」です。
それが「酸性」に傾くと(実際に酸性になることはありませんが)、体の抵抗力が落ち、病気や不調を招いたり、体臭が強くなっていきます。
また、食べ物には「酸性食品」と「アルカリ性食品」があり、体臭予防のためには「アルカリ性食品」を食べるといいことがわかっているので、体臭を気にする人は、積極的に「アルカリ性食品」を食べるようにしましょう。
「酸性食品」と「アルカリ性食品」の代表例
- 酸性食品
- アルカリ性食品
お肉・魚・卵・砂糖・米・小麦など
海藻・野菜・果物・きのこ・お豆など
ワキガにもっとも効果のある食べ物は、「梅干し」です!
ワキガの人にぜひ食べて欲しい!
アルカリ性食品の代表的な食べ物は、「梅干し」です。
梅干しには体臭改善の他にも、疲労回復や、血流を改善するなどさまざまな効果が認められています。
ワキガ治療で有名な五味先生も、梅干しの効果については太鼓判を押していますよ!
「体臭予防に最も効果的な食品を一つあげなさい」という質問をされたなら、わたしなら惑わず「梅干」と答えます。
中には、「梅干しはすっぱいから酸性なんじゃない!?」
っと思う人もいるでしょう。
その通り、梅干し自体は強い酸性です。
しかし、「酸性食品」「アルカリ性食品」とは、体の中で酸性傾向の作用をするのか、アルカリ性傾向の作用をするのかということで決まります。
梅干しはカリウム、マグネシウム、ナトリウム、カルシウムなどのミネラルを豊富に含み、殺菌作用や抗酸化作用があるため、アルカリ傾向の作用をするのです。
※抗酸化作用とは・・・体の内側を酸化(サビる)させたり、ニオイの元となる活性酸素を抑える働きのことです。
梅干しの「殺菌作用」で、ニオイの元をやっつけます!
昔から、「お弁当に梅干しを入れておくと腐らない」
っとお母さんやおばあちゃんがよく言いますよね?
梅干しには強い「殺菌作用」があります。
梅干しに含まれているクエン酸という有機酸には強力な殺菌作用があるので、食中毒の元になる菌を退治してくれるのです。
(※ただし、梅干しの周りは殺菌作用がありますが、離れた所には効果が届かないので気をつけてくださいね。)
なので、梅干しはニオイの元となる物質をやっつけて体の外に出してくれる働きがあるので、積極的に取り入れたい食材の1つなんです。
まだまだあります!
梅干しの「抗酸化作用」で活性酸素をやっつけます!
また、梅リグナンという成分には、強い「抗酸化作用」があります。
抗酸化作用には、ニオイや病気を引き起こす原因といわれている活性酸素が酸化するのを抑える働きがあるんです。
※活性酸素とは・・・酸化力が強く、体内に入り込んだ細菌類を追い出す働きをしてくれます。
しかし、活性酸素の量が増えすぎると、健康な細胞にもダメージを与え、細胞が老化したり、体臭を強くしたりします。
最近では食の欧米化が進み、肉類やパン、揚げ物などの酸性食品を好んで食べる人が増えています。
そのような人の体は活性酸素が増え、不快なニオイが作られやすい状態になっているんです。
そこで、梅干しなどのアルカリ性食品を食べ、体をアルカリ傾向に保つと、ニオイを抑えることができます。
ワキガの悪化を防ぐ「アルカリ性食品」
梅干しの他にも、これらはアルカリ性食品の代表です。
積極的に取り入れたい食材です。
- 酢、レモン
- わかめやこんぶなどの海藻類
- 緑黄色野菜
- 大豆、豆腐、味噌などの大豆製品
- ゴマ
これらに含まれるクエン酸には梅干しと同じように殺菌作用があるので、細菌の繁殖を抑える効果があります。
また、体が酸性に傾くとニオイは強くなりますが、これらの食品はアルカリ性で抗酸化作用があるので、体を中和し、ニオイを改善してくれます。
体臭と腸内環境は密接な関係にあります。
食物繊維が豊富に含まれている海藻類は、腸内環境を整えてくれるため、体臭改善につながります。
にんじんやかぼちゃ、ほうれん草などの緑黄色野菜に含まれるビタミンC、βカロチン、ポリフェノールには抗酸化作用があり、体内の脂質が酸化するのを防いでくれます。
また、腸内環境も整えてくれます。
大豆に含まれるイソフラボンには抗酸化作用があり、血液中が酸性になりやすい状態を防いでくれます。
ゴマに含まれるゴマリグナンにも抗酸化作用があるので、体が酸性になるのを防いでくれます。
肉と乳製品はワキガの大敵!
酸性食品の代表といえば、肉類、乳製品です。
これらには、動物性たんぱく質や脂質が多く含まれています。
なので、肉類や乳製品をたくさん食べている人は、体臭が強くなっている傾向にあります。
動物性たんぱく質とは、その名の通り、動物からとれるたんぱく質のことです。
肉、魚、卵、牛乳などに含まれており、人間にとって必要な栄養素です。
しかし、動物性たんぱく質には脂肪やコレステロールもたくさん含まれています。
もちろん脂肪は筋肉や骨を形成するのに必要な栄養素ですが、たくさん摂りすぎると、ワキガの原因であるアポクリン腺や皮脂腺の分泌活動を刺激し、ニオイを強めていきます。
次に紹介する「酸性食品」も、ニオイの元となる活性酸素を増やし、不快なニオイの原因になるので、食べ過ぎには注意しましょう。
ワキガを悪化させる「酸性食品」
- 肉類
- 卵と乳製品
- 揚げ物
- インスタント食品
- 刺激物
- お酒とたばこ
ワキガのニオイを最も強める食材です。
肉類は、良質なたんぱく質を豊富に含んでおり、人間の身体作りには欠かせない食材ですが、動物性脂肪をたくさん含んでいます。
部位にもよりますが、牛肉や豚肉は脂肪分が多く、鶏肉は脂肪分が少ないので、体臭を改善するためには鶏肉をオススメします。
卵の黄身は良質なたんぱく質ですが、脂肪やコレステロールがたくさん含まれています。
生クリームやバター、チーズなどの乳製品も、ビタミンやミネラルを含んでいますが、脂肪が多い食材です。
これらを使ったケーキなどの洋菓子やお菓子を食べ過ぎると、汗腺類を刺激してしまいます。
高脂肪な食べ物といえば、揚げ物です。
揚げ物は、時間が経つにつれて活性酸素が増えていくので、揚げ物が多く使われているコンビニ弁当や、惣菜の食べ過ぎには注意しましょう。
また、ファーストフードやポテトチップスも酸性食品の代表です。
カップラーメンや、冷凍食品、惣菜などは、日持ちを良くしたり、見栄えを良くするため、食品添加物が使われています。
全ての食品添加物が体臭を強くするのではありませんが、ニオイの原因になる物もあります。
唐辛子やにんにくなどの香辛料や辛いカレーは発汗作用があり、アポクリン腺を刺激します。
体内に入ったアルコールは血液中に溶け込み、汗となってニオイを出します。
また、たばこに含まれるニコチンにも発汗作用があるので、お酒とたばこはニオイを強める原因になってしまいます。
バランスのとれた食事を心がけましょう!
これまで、「酸性食品」と「アルカリ性食品」についてみてきましたが、あくまでもどちらかの傾向があるということで、食べ物によって血液が酸性、もしくはアルカリ性になるということはありません。
人の血液は、弱アルカリ性(pH約7.35~7.45)に保たれています。
酸性傾向にかたよってしまうと、ニオイが強くなる傾向にあるということです。
しかし、上でみてきたように、「酸性食品を一切食べない!」っというのはムリな話で・・・
酸性食品もアルカリ性食品も、どちらも体にとっては必要な栄養源です。
なので、「お肉を食べない!」
「野菜だけ食べる!」
っといったような極端な食べ方をするのではなく、
「お肉と野菜を一緒に食べる!」
「外食を減らす!」
などといったバランスのとれた考え方をしていただければ幸いです。
体臭を気にするあまり、食事がかたよってしまっては意味がありませんからね!
思春期は特に注意が必要です
特に、思春期の人は注意が必要です。
お母さんが子供さんの心配をしすぎて食事制限を厳しくしてしまうと、体の他の部分に影響が出てもおかしくありません。
思春期頃といえば育ち盛りの時期なので、本来摂らなかればいけない栄養素をニオイのために食べさせないということだけは、やめるようにしましょう。
食べたい物を我慢しなければいけないストレスが汗を増やし、ニオイを強めてしまうことがあります。
また、ワキガの原因であるアポクリン腺は、思春期頃から動きを活発にします。
もし、子供さんのニオイに悩んでいる人がいれば、今の時期はバランスのとれた食事と、デオドラントで対処することをオススメします。
子供も安心して使える「お肌にやさしいデオドラント」を集めたので、気になる人はぜひチェックしてみてくださいね!
また、デオドラントでは効果が薄かったり、より効果を求める人には、今は身体的にも精神的にも負担の少ない治療方法がたくさんあります。
ワキガを根本的に治したいという人は、こちらを参考にしてみてください。
>>【子供のワキガを切らずに治す】3つの効果的な「切らない治療」とは
まとめ
冒頭でもお伝えした通り、ワキガは体質なので、食べ物を変えただけで完治するものではありません。
しかし、少し意識をしてバランスの良い食事に変えると、ニオイを抑えることができます。
実際、私も梅干しを毎日1個食べるようにしてから、ニオイがマシになりました!!
「アルカリ性食品」を少し意識して、少しでもニオイを感じない自分を手に入れましょう!